TEG(東大式エゴグラム)エゴグラムとは、アメリカのエリック・バーンという精神科医が考え出した、交流分析という心理療法をもとに開発された、心の要素を把握する心理テストの1つです。

 “東大式”エゴグラムは、東大が日本人の性格傾向やものの考え方に合わせて開発したエゴグラムとなります。

 

 最近このエゴグラムが気軽にオンライン受けられるようになりました。

 以前は自分で計算し分析して結果を書き込んでいましたが、全てコンピューターが計算・分析し結果を出してくれますので、正確ですし、とても便利だなと感じます。

 50問ほどの質問に「あてはまる・大体あてはまる・そうでもない・全然ない」で答えていくだけです。 気をつけることは、その質問の意味を考えて答えを選ばないようにすることです。直感で脚色なく答えることで正しい結果を出すことができます。 そして、このテストで何が分かるかというと、心の要素(自我状態)がわかります。

 さて、心の要素(自我状態)とは・・・?

 交流分析では、人の行動を《CP / NP / A / FC / AC》の5つの自我状態(心の状態)に分類しました。
   CP(Critical Parent):批判的な親の自我状態・道徳や倫理を重んじる厳しい部分
   NP(Nurturing Parent):養護的な親の自我状態・思いやりを持って暖かく接する部分
   A(Adult):大人(成人)の自我状態・物事を客観的に冷静に判断する部分
   FC(Free Child):自由な子どもの自我状態・自由奔放な部分
   AC(Adapted Child):従順な子どもの自我状態・他者の顔色をうかがう子どもの部分

 これら5つの自我状態には、それぞれにプラスの面マイナスの面があるのですが、それぞれの自我状態の高低により、その人の性格の傾向や行動パターンを読み解きます。

 高低には、決して優劣や善悪はありません。

 バランスであったり、状況や必要に応じて、柔軟にこれらの自我状態の間を行き来できたりすることが大切だと言えます。

 エゴグラムではこの5つの自我状態をグラフ化し視覚的に把握できるようになります。

 自分はどの自我状態が高いのか、あるいは低いのかを客観的に見ることで、自身の性質を知り、またそのバランスを知ることで、今後「自分が目指す自分へ近づくには何をどう変えればいいのか」がわかりやすくなります。

 『過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と自分の未来だけ』という言葉がありますが、自分を知ることで、これからどんな風に変わりたいか、変えていきたいかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。