発達障害の二次障害として起こり得る不登校
不登校の原因は、友人関係、教師との関係、学習、病気、いじめなど、さまざまですが、発達障害が一因となっているケースも多く存在します。
3つの発達障害について、どんなことから不登校になっていくのか見てみましょう。
ADHD・・・衝動的な行動が多く、他の子とトラブルになることが多い。 落ち着かないことや、失敗が多いため、叱られることも増える。 自信を失い不登校に。
ASD(自閉症スペクトラム障害)・・・コミュニケーションが苦手な上、相手の興味関心に合わせて話すことも苦手。 こだわりが強かったり、感覚過敏などで集団生活がスムーズにいかないことが多くなる。 急な予定変更が苦手。 不安が増し不登校に。
LD(学習障害)・・・特定の科目において、学習面の発達が遅れているため、授業が苦痛に感じる。 周囲からのからかいも気になる。 勉強への苦手意識と対人恐怖で不登校に。
このように、集団での生活が上手くいかず、「なぜ自分だけできないのか」「みんなと違う」「頑張ってもできないダメなやつ」と苦しい状況に追い込まれてしまいます。
しかも、発達障害ということに気づかれなければ、周囲からも「サボっている」「ふざけている」「怠慢だ」と誤解され、評価は下がる一方になります。
発達の遅れという障害からの、更なる問題。 これが二次障害です。
少しでも子どもの様子がいつもと違うと感じたら、早めに対処し、適切な支援を受けられるように見定めてあげたいものです。